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【S10使用構築】壁展開+ポットデスバトン【最終669位】

シーズン10お疲れさまでした。
今シリーズから一部ポケモンに制限がかかり、これまでと異なる環境でのランクバトルになりました。
そんな環境の中で、今シーズンは序盤から3桁~4桁前半の順位をキープし続け、念願の最終3桁順位を達成することができました!

それでは続きから、今期使用した構築を紹介していきたいと思います。



【構築の経緯】

今期は苦手としていた相手が使えなくなったことで前期よりもポットデスを通しやすくなると考え、これまで使っていたポットデスバトンの軸を継承しつつ、新環境の様子を見ながら変更を重ねていった。
パーティの心臓である「HBしろいハーブポットデス」と奇襲性の高い先発要員である「たべのこしリザードン」を引き続き採用、壁展開で後続の強力なサポートができる「B振りきあいのタスキアローラキュウコン」とバトンエースとして技範囲と耐久のバランスが優秀な「とつげきチョッキアシレーヌ」が序盤で固まり、ここまでが全て特殊型であるため、残りの2枠は物理バトンエースを求めて様々なポケモンを試した。
892ウーラオス625キリキザン660ホルード612オノノクス628ウォーグル214ヘラクロス823アーマーガア553ワルビアル
中盤には、物理エースとしてSラインが高くかたやぶり持ちの「いのちのたまオノノクス」と、受け構築の崩し要員として「ラムのみいちげきウーラオス」で固まり回していたが、後半増加したピクシーやゲンガーを重点的に見る必要が出てきたためウーラオスを「ラムのみキリキザン」に変更し、構築が完成。

途中まではウーラオスがいたが、最後はいつも通り「鎧の孤島」の追加要素ゼロの構築になってしまった。



【パーティ構成】
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1.リザードン@たべのこし もうか ※キョダイ個体
おくびょう 187(252)-x-98-129-106(4)-167(252+)
マジカルフレイム/エアスラッシュ/おにび/まもる
・C252リザードンの珠ダイジェット最大乱数以外耐え
・A特化ガラルヒヒダルマのつららおとし耐え
・同速(リザードン、ウルガモス他)相手に先手でマジカルフレイムを使いたいため最速

2.オノノクス@いのちのたま かたやぶり
ようき 151-199(252)-111(4)-x-90-163(252+)
げきりん/アイアンテール/じしん/りゅうのまい
・げきりんで無振りDパッチラゴンを高乱数1

3.ポットデス@しろいハーブ のろわれボディ
ずぶとい 157(172)-x-121(196+)-154-134-108(140)
シャドーボール/からをやぶる/ちからをすいとる/バトンタッチ
・A252れんげきウーラオスのすいりゅうれんだ+アクアジェット乱数耐え
・A252パッチラゴンのA-1ダイドラグーン耐え
・C特化サザンドラのあくのはどう耐え
・オーロラベール時、キョダイゴクエン2回+定数ダメージをちからをすいとる1回込みで耐え
・S+2でS+1ホルード抜き

4.アシレーヌ@とつげきチョッキ げきりゅう
ひかえめ 187(252)-x-95(4)-176(108+)-144(60)-91(84)
うたかたのアリア/ムーンフォース/エナジーボール/サイコキネシス
・C特化ロトムのほうでん2耐え
・S+2で最速昼ルガルガン抜き、最速ゲンガー+4

5.キュウコン(アローラのすがた)@きあいのタスキ ゆきふらし
おくびょう 151(20)-x-101(44)-125(188)-121(4)-177(252+)
フリーズドライ/ムーンフォース/ぜったいれいど/オーロラベール
・無振りれんげきウーラオスをムーンフォースで乱数、あられダメージ込みで確定
・無振りパッチラゴンをムーンフォースで乱数、あられダメージ込みで14/16
・A特化れんげきウーラオスのすいりゅうれんだ最大乱数1回まで耐え

6.キリキザン@ラムのみ まけんき
いじっぱり 149(68)-187(196+)-120-x-90-121(244)
アイアンヘッド/ふいうち/がんせきふうじ/つるぎのまい
・ダイスチルでHBピクシー確定
・S-1ゲンガー抜き
・C特化
・S+2で最速スカーフヒヒダルマ抜き


【個別解説(採用順)】

○ポットデス855ポットデス

パーティの心臓。これで5シーズン連続の採用。
前期まで苦しめられてきたエースバーンやゴリランダー、ミミッキュがいなくなったことでかなり通しやすくなった。
フェアリータイプの採用が増え、苦手なあくタイプの選出を抑制できていたのも動かしやすくなった一因と思う。
努力値配分は前期のS+2でドラパルト抜き残りHBからH→Sへ1回し、S+2でS+1ホルード(=スカーフホルード)抜きまで伸ばした。
ホルードやカビゴン、ポリゴンZの台頭でノーマルタイプに打点がないことがきつい場面もあったが、役割を考えると技構成はこの4種類で変えようがないと思う。
エースにもアシストにもなれる万能感と、絶妙に耐える耐久は使っていて癖になる。


○リザードン006リザードン

続投された起点作り要員。
今期はこれまで以上にアタッカーのイメージが強くなると思い、配置をより初手ダイマックスっぽく見える一番上に変更した。
前期はエースバーン等の対策で細かな調整をしていたが、今期は明確な調整先が思いつかず、リザードン対面で上からマジカルフレイムを当てたいためHSに振り切った。
相変わらず型自体を読まれることはなかったが、タスキカウンターやおにび持ちのスカーフが増加した影響か、少し引き気味の動きをされることはあった。
あえて早めにまもるを見せてたべのこしの時間稼ぎをしたい様子を見せることで、相手のまもる読み交代を誘いおにびを刺す動きがとても強かった。
相手の選出誘導能力が高く、先発で出されたウーラオスやパッチラゴン、ホルードはほぼスカーフ持ちだったので、先のプランを立てやすくなる面はかなり助けられた。


○アシレーヌ730アシレーヌ

前期のエース枠であるドリュウズとラプラスを足して2で割ったような感じのチョッキ持ちバトンエース。
努力値は最低限のCとSを確保し、残りをHDへ回した。ここまで振ったことで、ポットデスで弱体化させられない特殊相手でバトンするときに隙が生まれにくく、特にロトム相手にバトンを繋ぐのが安定したので、この調整でよかったと思う。
それでも多少Bへ回す余裕はあるので、来シーズンは他の構築記事など参考にB調整も考えてみたい。

肝心の性能は技範囲・耐久共に優秀で、等倍範囲と火力の高さからバトンエースとしてとても活躍してくれた。
一応バトンなしでも戦える単体性能ではあるが、不意にポットデスを落とされた場合を除き最初からバトンなしで動かすつもりで出すつもりでことはなかった。
ドリュウズが自身の能力を上げることで安定感を高めながら攻撃していたのに対し、アシレーヌは各種フィールドや雨を利用して場を作りながら攻撃することに長けていたと思う。
特にサイコキネシスはドヒドイデやモロバレルで止まらないように採用した技だが、前期まで厄介だったこうこうのしっぽトリックオーロンゲに対し出てくる前にダイサイコを撃っておくことで動きを妨害することができた。
元のSが低いためスカーフ持ちには上を取られやすく、特に後出しのスカーフパッチラゴンに隙を見せてしまうため、アシレーヌ選出で相手の裏にパッチラゴンが控えている場合は、スカーフの所在が判明するまではポットデスで慎重に動くか、隙があれば2回からをやぶってスカーフのさらに上を取れるようにしていた。


○キュウコン(アローラのすがた)040キュウコン(アローラ)

あまりにもパッチラゴンウーラオスが多いため、4シーズン使い続けたエレザードからタスキ枠を奪って採用した。
シーズン序盤に使っていた壁オーロンゲの経験から壁展開とポットデスの相性の良さを感じ、Youtubeで取り上げられていた調整をベースに少し耐久を落としたものを使った。
S6でも使っていたが、オーロラベールさえ準備ができれば裏のポットデスの展開が安定し、今シーズンはカバルドン・バンギラス・コータスといった確実に邪魔をしてくる相手がいないため動かしやすかった。
相手は真っ先に先発キュウコンを予想し対策をしてくるため出し負けする機会も目立ったが、シーズン後半には不利対面をぜったいれいどで誤魔化すことを覚えたので、選出する機会も増えた。
基本的にオーロラベールを貼る以上の仕事は求めておらず、相変わらずの低火力なので、壁を展開した後はぜったいれいどを連打して早めに落としてもらうようプレッシャーをかけるか、相手によっては裏へ交換して壁ターンを無駄にしないように心がけた。
最終日の3桁チャレンジで一度だけからやぶバトンを繋いだことがあったが、ひかりのかべを貼ったオーロンゲを+2ダイフェアリーで落とせなかった(=無積みなら壁なしで落とせない)のはかなりショックだった。(最後はてんねんピクシーをぜったいれいどで突破して勝った)


○オノノクス612オノノクス

キュウコン同様、S6以来の復帰。今期の物理エース枠。
バトン構築において対策必須であるてんねん持ちや、厄介ながんじょう持ちを突破できるかたやぶり枠が欲しく、前期までのドリュウズの代わりとして採用。
以前はラムのみで使っていたが、今期はいのちのたまが余っていたことから持たせたところ、ダイマックスなしでダイマックスパッチラゴンを吹き飛ばせるほどに高い火力を得ることができた。
また、以前使っていた時はミミッキュやトゲキッスに強く出るため瞬間火力を出せるつるぎのまいを採用していたが、今期は役割対象のスカーフ対策やポットデスを経由しないエース運用のためりゅうのまいに変更した。
先発に出して有利対面で舞うことは数回あったが、想定していたアローラキュウコンのオーロラベール展開→りゅうのまいを積む流れは結局一度もなかった。
環境にフェアリータイプが多く、耐久の低さから安心して繰り出せる場面が少なかったため選出率は控えめだったが、選出できた時はしっかり活躍をしてくれた。


○キリキザン625キリキザン

シーズン序盤にステルスロック撒き+ポットデスとの相性補完に優れるあくタイプ持ちのエースとして採用しいつの間にか抜けていった後、終盤にとても重かったピクシーやゲンガー、オーロンゲ対策として復活。
この構築に対するゲンガーはほとんどが先発でさいみんじゅつやおにびを使ってくるので、先発でぶつけラムのみで状態異常を流しつつがんせきふうじ→アイアンヘッドで対処する流れを意識した。
また、とても重かったピクシーやオーロンゲに強く、受けループ崩しとしても活躍した。
しかし、ウーラオスやリザードンを始め苦手な相手も多く、実際の選出画面では刺さる相手より刺さらない相手が目立って選出できないケースもあった。
また、技範囲が狭く攻撃の通りが悪いため、からやぶバトンだけでは火力不足で相手を落としきれないこともあった。
タイプ耐性こそ優秀ではあるが耐久数値も低いため、安心して送り出せるエースとは言いづらい。
おそらく今後の環境の変化によって変えていく枠だと思う。


【戦績】   最終順位 669位(136-98) レート1929

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【選出】

040キュウコン(アローラ)or006リザードン855ポットデス730アシレーヌ

基本選出。アシレーヌのバトンエースとしての安定感が高く、全試合の半分くらいはこの選出をしていた。
先発は相手のウーラオスやパッチラゴンがスカーフ持ちに見えたらキュウコン。相手視点で初手ダイマックスリザードンが辛そうに見えたら裏を取れるリザードンを優先した。どちらも物理特殊両方に対応できるのが強み。
特殊ばかりの選出にはなるが、からやぶバトンによる高火力で少しとくぼうが高い程度では止まらない。
あまりにもアシレーヌの通りが悪そうな場合は、物理アタッカー2匹から選択。
相手が全体的に低火力で起点を作らなくてもよさそうな時は、初手ポットデスで即座に積みにいくこともあった。


612オノノクス625キリキザン730アシレーヌから2匹+855ポットデス

対受け構築。物理1匹だとサイクルで削られてラッキーハピナスが突破できなくなる恐れがあるため、極力物理2匹を出すようにしていた。
からやぶバトンが通れば大抵の相手は受けきれないので、高火力のアタッカーで圧力をかけながらサイクルを回し、隙を作るように心掛けた。


【重かった相手】

○オーロンゲ
壁張りにもこうこうのしっぽトリックにも好き放題荒らされてばかりの印象で、オーロンゲに対して無抵抗な構築は危険なことを改めて実感した。
キリキザンを採用した以降は重くならなくなったのでとても助かった。


○ラッキー、ハピナス
特殊型がメインのため、隙を見せやすい相手。
C+6アシレーヌであればHD特化ハピナスも確定2発にできたため、ポットデスで3回からをやぶってアシレーヌへバトンしダイストリーム連打で強行突破することが何度かあった。
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○さいみんじゅつゲンガー
中盤から増えてきたタスキピロゲンが皆ピロピロを外さないためお手上げ。
対抗策としてアシレーヌのSラインをゲンガー抜きまで上げたが、ダイフェアリーでピロピロは回避できてもタスキで耐えて一致弱点を一度はもらってしまうのでかなりきつかった。
ピロゲン使いは全員先発ピロゲンでピロピロしてくるので、終盤はキリキザンを対先発タスキゲンガー用にカスタマイズしてぶつけることで対策していた。
ピロピロピロピロうるせーぞ!

○アーマーガア
物理エース2匹が通せないため、必然的にアシレーヌをエースに据えることになる。
アシレーヌやポットデスの通りは悪くないが、サイクルを回されてうまく対処されることが多かった。

○アイアント
最終日に初めて気が付いたが、いわ技持ちに初手ダイマックスをされると初手キュウコンで同速勝負に勝ってオーロラベールを張る以外に勝ち目がない。(それに気づいた試合は同速勝負に勝てた)
珠ダイスチル以外はポットデスが耐えて起点にできるので、後発で先にからをやぶってあればあまり困らない相手。

そのほか、今期はちょうはつ持ちが少なかったためだいぶ助かったが、ゲンガーやルガルガンあたりがちょうはつを持ち始めるとかなりきつくなってくると思う。


【雑感】

振り返っても振り返らずとも、今シーズンは「パッチラゴンの抑え方」が重要なシーズンだった。
ダイジェットを積んだパッチラゴンを止めることができるポケモンは少ない。さらに本構築においてはそういったポケモンを構築のコンセプトを歪めずに採用することが難しく、序盤はパッチラゴンを選出された試合は全て負けるような状態であった。
対戦相手の半数以上がパッチラゴンを採用している環境(自身の集計結果では採用率54.6%)でこれはまずいと考えた結果、相手のパッチラゴンを展開される隙を極力少なくすることを意識するようにした。
構築のメインであるポットデスは、先にからをやぶるを積んで上を取ってちからをすいとるを入れるか、壁ややけどから展開すれば完封することが可能なので、先発要員のリザードンとキュウコンは狙いに合った動きをしてくれたと思う。

個人的にはダイマックスを使わずにはりきり要員を使うのが信用できないので、ダイマックスを切った後にパッチラゴンを投げられる人はすごいなと思った。


【あとがき】

何はともあれ、結果を出せたことがとても嬉しいです。
物理枠2匹はまだまだ検討の余地があると思いますが、他の4匹についてはこれ以上ないメンバーだと思っています。
ほぼ全ての試合でポットデスを選出できていて、動かし方もある程度決まったパターンになっているのでそんなに難しい構築ではないと思います。

当面の目標である最終3桁は達成できたので、今後はさらに上の目標としてレート2000を目指して頑張っていきたいです。

この記事を見て興味をもっていただけた方は、ぜひTwitter(@xlDiclx)等でご連絡ください!

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カイリキイズムでおなじみのランドセルさん戦より



【10/5追記】
今シーズンも共にランクバトルを戦って最終3桁を達成した、まるくるさんの構築記事が公開されました。

記事本文はこちらから

毎回私の提案した型や構築に興味をもって使ってくれていて、今シーズンも「アローラキュウコン+ポットデスバトン」の構築でともに走っていました。
以前のケンホロウでは私より上の順位をいかれてしまってので、今回は上を取れてよかった…

やはりいっしょにプレイする仲間がいるとモチベーションも上がりますね。



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プロフィール

キラー@もきゅ

Author:キラー@もきゅ
新潟住まいのポケモントレーナー、元デュエルマスターズプレイヤー。
「斬隠蒼頭龍バイケン」101枚所有でお馴染み。
DMvaultの評判のいいデッキ投稿者に名前が載り、下位ランカーになる程度の実力です。
第3回長岡CS優勝。
ポケモン剣盾カンムリビギニング40位、竜王戦2020予選98位。

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